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皆さんこんにちは!
有限会社藤田左官、更新担当の中西です。
「左官=壁に塗る人」だけじゃもったいない!実は、下地の診断・材料の配合・含水率のコントロール・鏝(こて)さばき・養生・検査まで、完成度の8割は見えない工程で決まるんです。この記事では、下地→配合→塗り→仕上げ→養生→検査の流れを、今日から役立つコツと一緒に解説します。
同じ壁でも中身が違う!
コンクリート:吸水ムラあり。レイタンス除去→シーラーで足場づくり。
ALC:多孔質で水をよく吸う。フィラーで吸い込み均一化がカギ。
石膏ボード:ジョイント処理が命。段差ゼロ&クラック予防にメッシュ+パテを丁寧に。
既存塗膜の上:付着試験(テープ・打診)で弱層の見極め→必要なら撤去。
ポップTip:下地の吸水を“見える化”。霧吹きの水が何秒で消えるかで吸水強度の目安がわかるよ!⌛
漆喰(消石灰):上品な白と抗菌・防カビ性。磨きでツヤ変化が楽しめる✨
土:しっとり調湿&やさしいマット感。藁スサでひび抑制&腰が出る
セメント・ポリマー系:強度・耐久に優れ外部や床に◎。色ムラは養生と水分管理で対策。
配合のコツ:同じレシピでもロット差・気温・湿度で“表情”が変わる。当日サンプル塗りで水量1〜2%の微調整がプロっぽい!
下塗り:付着・吸水調整。ザラっと骨材でカギ掛かりUP。
中塗り:厚みと平滑づくり。ここで面の骨格を決める️
上塗り:意匠と肌理の決定。骨材の粒度&顔料でキャラ付けを。
ポップTip:厚塗りはヒビのもと!各層必要十分の厚みを守れば、乾燥もムラなくキレイに。
早押さえ:ノロ(微粉)が上がり平滑に。ただし焼けムラに注意。
遅押さえ:艶が乗る大人の仕上げに。水引き(乾き加減)を読む
道具の使い分け:金鏝=締め、木鏝=粗ならし、ステン鏝=サビにくい、樹脂鏝=“当たり”がやさしい。
表情コントロール:
つるんと鏡面→漆喰磨きで上品に✨
砂肌でマット→土×骨材で温かみ
ランダム感→鏝ムラを“残す”勇気でアートに
直射・強風は敵!遮光&通風でゆっくり乾かす。
冬の冷え込み→結露→白華(白い跡)に注意。夜間シート&緩やか加温。
空調の強風は色ムラの原因。風よけ+加湿でバランスを整える。
ポップTip:仕上がり不良の8割は“乾燥の速すぎ”が原因。**乾燥は“急”より“均”**が正解!
色:顔料は1%刻みで“理想のニュアンス”に近づける。
艶:鏝圧でマット⇄グロスをコントロール。
肌理:骨材粒度で陰影が変わる。ライトの角度を当てて影をプレビュー
モックアップ:仕上がりの“誤解ゼロ”に効く。**照明条件(昼/夜・色温度)**を現場に合わせて確認しよう!
ピンホール:下地の微細空気。再圧着+薄押さえで埋める。
色ムラ:乾燥ムラ or 練りムラ。霧吹き→同条件で再押さえが効く。
ヘアクラック:厚塗り・急乾燥。スサ増量/薄層化/湿潤養生で予防。
記録が最強:温湿度・配合・押さえ時刻をメモ。次現場で再現できる=プロの仕事
室内:乾拭き→薄めた中性で優しく。研磨NG。
外部:雨筋は水線の逃げを見直し。撥水材は素材の呼吸を邪魔しない範囲で。
サステナTip:残材は再練りで試験片に。洗い水のpH中和も忘れずエコ対応。
左官は素材×水×時間のアート&サイエンス。
下地診断→配合微調整→層構成→鏝圧→養生→検査の**“見えない工程”を整えれば、仕上げは自然と美しく長持ちします。次回は改修と高難度意匠**をさらに深掘り!
有限会社藤田左官では、一緒に働いてくださる仲間を募集中です!
私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。
ぜひ求人情報ページをご覧ください。皆さまのご応募を心よりお待ちしております!
皆さんこんにちは!
有限会社藤田左官、更新担当の中西です。
美しく映えて、施工も安定、手直しも少ない——そんな“ご機嫌な左官”をつくりましょう!
撤去(はつり):根治。ただし粉塵・騒音・コスト↑。大面積の脆弱層には有効。
重ね塗り:短工期。ただし付着&吸水調整が命。シーラー→フィラー→上塗りで層の“橋渡し”。
部分補修:色・艶・肌理合わせが難題。同日・同湿度で小面積モックアップ→OKなら本番。
ミニ試験:A4サイズで付着・色・艶を確認→施主とOKサイン✍️
手順:下地平滑→上塗り→半乾きで鏝押さえ→石鏝orプラスチック鏝で磨き。
ポイント:水引きを逃さない。遅すぎると焼け跡、早すぎるとノロが泳ぐ。
手順:骨材1.0〜1.5mm/スサ少量→木鏝仕上げで粒子感を残す。
ポイント:照明が“斜め”に当たる面は影が美味しい。
手順:骨材入りで打設→硬化後にダイヤ研磨→浸透保護で汚れガード。
ポイント:目地計画と割付で“揺るぎない幾何学”に。
ポップTip:ライト当てテストで“映える角度”を決めてからレシピ確定!
左官だけじゃ解決しない雨筋・白華・滞水は、
板金:笠木の水返し5〜10mm、端部毛細切り。
シール:二面接着(バックアップ材)で目地底割れ回避。
見切り:異素材の可動ジョイントで“動きを受ける”。
教訓:**仕上げの不具合の半分は“取り合い”にある。設計・現場で“水の旅路”**を一枚図に!
構造クラック:躯体原因。目地・Uカット&樹脂充填・可動部で“逃がす”。
収縮クラック:厚塗り・急乾燥由来。スサ増量/薄層化/湿潤養生。
土・漆喰の“味”:微細なひびを表情と捉える文化も。事前に説明&合意が平和の特効薬️
計測:温湿度、含水率、押さえ時刻、照度。
定点写真:下地→中塗り→上塗り→押さえ→養生明け。
合否の言語化:許容ムラの範囲を写真サンプルで共有。
KPIミニ例:
手直し率:2%以下
乾燥ムラ起因の色ムラ:ゼロ
引き渡し後クレーム:月0件を目標に!
クラウド図面&仕様:最新版一元管理で**“古図施工”撲滅**。
材料QR:ロット→配合→面の履歴をピッで紐づけ。
日報テンプレ:配合・押さえタイム・温湿度を自動記録。
簡易BIM/AR:役物・見切り・照明角度を現場で重ね見→“影の勝ち筋”が一目瞭然
土・石灰の地産地消→輸送CO₂↓&地域の色を活かす。
外装通気&断熱と合わせて冷暖房負荷↓。
長寿命設計(直せる納まり・部分補修前提)で廃材↓。
メッセージ:左官は“建てた後の環境性能”にも効く。美しさ×省エネの二刀流でいこう!
課題:短工期/既存塗膜ムラ/照明演出重視。
打ち手:付着試験→重ね塗り採用。下地フィラーで吸水均一→漆喰半艶磨き。
演出:ライトを斜め45°に配置して鏝の陰影を活かす。
結果:SNSで「壁が主役!」と話題に。手直しゼロで引渡し
下地吸水テスト→秒数メモ
当日サンプル塗り→水量微調整
層ごとの必要厚→言語化
押さえ時刻→写真+時刻スタンプ
養生条件→温湿度メモ&風遮断
合否写真→照明条件そろえて保存
この6つだけでも、仕上がりの安定感が段違いに!
見えない工程の設計が、見える美しさと長持ちを生む。
改修でも新築でも、下地→配合→層→鏝→養生→検査の“型”を守りつつ、意匠とDXでワンランク上の仕上がりへ。
さあ、次の現場でひと手入れてみませんか?すべすべ、しっとり、つやつや——あなたの鏝が“空気まで心地よく”してくれるはず。
有限会社藤田左官では、一緒に働いてくださる仲間を募集中です!
私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。
ぜひ求人情報ページをご覧ください。皆さまのご応募を心よりお待ちしております!