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第15回左官工事雑学講座

皆さんこんにちは!

有限会社藤田左官、更新担当の中西です。

 

~家の“表情”をつくる仕事~

 

1. 左官工事ってどんな仕事?

一言でいうと、左官工事とは

モルタル(砂・セメント・水を混ぜたもの)や、
塗り壁材(漆喰・珪藻土など)を
壁や床・天井などに塗り、
きれいで丈夫な仕上がりをつくる仕事

です。

コテと呼ばれる道具を使いながら、
「塗る」「ならす」「整える」というシンプルな動きを、
ミリ単位の精度で、美しく・早く・ムラなく行っていきます。

左官工事が活躍する場所は、実はこんなにたくさん

  • 住宅の外壁・内壁

  • 玄関ポーチ・アプローチ・犬走り

  • ガレージや倉庫の床

  • 店舗のカウンターや壁面デザイン

  • 工場・倉庫の土間コンクリート仕上げ

「コンクリートを打って終わり」ではなく、
その上に“人が触れる面”をつくるのが左官工事なんです


2. 左官の仕事が建物の“心地よさ”を決める理由

左官工事というと「見た目を整えるだけ?」と思われがちですが、
実はそれだけではありません。

✅ 1mmの凹凸が、暮らしやすさに影響する

例えば…

  • リビングの床が微妙にデコボコしている

  • 玄関ポーチが少し傾いている

  • 外構の通路の水たまりができる

こういったわずかなズレや凹凸は、
段差につまずいたり、雨の日に滑りやすくなったりと、
安全面にも大きく関わってきます⚠

左官職人は、

  • 下地を水平・垂直に整える

  • 必要な勾配(排水のためのわずかな傾き)をつける

ことで、**目には見えにくい「歩きやすさ」「使いやすさ」**をつくっています

✅ 室内環境を整える“塗り壁”の力

漆喰や珪藻土などの塗り壁材には、

  • 調湿(湿気を吸ったり吐いたりする)

  • 消臭

  • 断熱・保温のサポート

といった、自然素材ならではの良さがあります。

見た目の柔らかい風合いはもちろん、
「ジメジメしにくい」「カビが生えにくい」など、
暮らしてみて初めて気づく良さもたくさんあります


3. 左官工事の基本的な流れをのぞいてみよう

ここからは、住宅の壁や外構を例に、
左官工事の大まかな流れをご紹介します。

① 下地づくり(土台づくり)

いきなり塗り始めることはありません。
まずは、

  • ブロック塀やコンクリート壁

  • 下地のボード(ラス板など)

の状態をチェックし、

  • ヒビや欠けを補修

  • ワイヤーメッシュやラス網を張る

  • 下塗り材で密着力を高める

といった、“塗りやすい舞台”をつくります。
ここを手を抜くと、後でヒビが入りやすくなったり、剥がれやすくなったりしてしまうため、とても大事な工程です

② 材料づくり(練り)

次に、モルタルや塗り壁材を練ります。

  • セメント・砂・水の配合

  • メーカー指定の比率

  • その日の気温・湿度

などを考えながら、最適な“やわらかさ”に調整していきます。

この“練り”の加減だけでも、

  • 塗りやすさ

  • 仕上がりの滑らかさ

  • ひび割れのしにくさ

が変わってくるので、職人の経験と勘がものをいう場面です

③ 塗り(下塗り〜中塗り〜上塗り)

いよいよコテの出番です✨

  1. 下塗り
    下地との密着をよくするため、薄く・しっかりと塗り広げる。

  2. 中塗り
    厚みを出し、面の不陸(デコボコ)を整える。

  3. 上塗り
    見える最終仕上げ。コテ跡や模様をつけたり、ツルツルに仕上げたりする。

同じ「塗る」という動作でも、
工程ごとに役割が違います。

特に上塗りは、

  • ツルっとした仕上げ

  • ザラっとした仕上げ

  • 洋風・和風の質感

  • コテむらをあえて残した“味のある”仕上げ

など、職人のセンスと技術が一番出るところです


4. 左官仕上げのいろいろ

左官工事には、本当にたくさんの仕上げ方があります。
一部をご紹介します

漆喰仕上げ

真っ白で清潔感のある、昔ながらの塗り壁。
和風建築はもちろん、最近はカフェや美容室など、
ナチュラルテイストの店舗でも人気です✨

  • 調湿性

  • 防火性

  • 自然素材の安心感

が魅力で、「ビニールクロスでは出せない雰囲気」を好む方に選ばれています。

珪藻土仕上げ

海や湖に生息していた植物プランクトンの殻が堆積してできた珪藻土

  • 湿気を吸ってくれる

  • ニオイを軽減

  • やわらかい色味と質感

などから、リビングや寝室などの内装に使われることが増えています。

モルタル刷毛引き

玄関ポーチや外構のスロープなどに多い仕上げ方です。
コテで均したあと、刷毛(はけ)で筋状の模様をつけることで、

  • 滑りにくい

  • 雨の日も安心

という実用性の高い仕上げになります☔

洗い出し仕上げ

モルタルの中に砂利や石を混ぜ、
表面を洗い流して石の表情を出す仕上げです。

  • 和風のお庭

  • アプローチ

  • 旅館・料亭のエントランス

などに使われることが多く、
昔ながらの落ち着いた雰囲気を演出できます。


5. 左官職人の“目に見えない技術”

仕上がりだけを見ると、
「なんとなく平ら」「なんとなくきれい」に見える左官の仕事。

しかし、実際には

  • 水勾配(雨水を流すためのほんのわずかな傾き)をミリ単位でつける

  • ドアの開閉ライン・設備の高さとぴったり合うように仕上げる

  • 乾き具合を見ながら、コテ押さえのタイミングを変える

といった、図面だけでは表現しきれない調整作業がいくつもあります。

左官職人にとって、

「平らにする」のではなく
「使いやすく、きれいに見え、長持ちする“面”にする」

ことがゴール

そのために、
日々の現場で感覚を磨き続けています。


6. こんな時こそ、左官工事の出番です

  • 玄関ポーチが年数とともにヒビ割れてきた

  • 外構のアプローチをおしゃれにしたい

  • 新築やリフォームで塗り壁にしてみたい

  • ガレージの床を丈夫で掃除しやすくしたい

そんなお悩み・ご希望があれば、
ぜひ一度「左官」という選択肢も思い出してみてください

デザインのご相談から、
お住まい・店舗の使い方に合わせた仕上げ提案まで、
私たち左官職人が一緒に考えさせていただきます✨


まとめ

左官工事は、

  • 壁や床を美しく仕上げるだけでなく

  • 暮らしやすさ・安全性・心地よさを支える仕事

です

 


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