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第7回左官工事雑学講座

皆さんこんにちは!

有限会社藤田左官、更新担当の中西です。

今回は、

左官工事と環境への配慮

~自然素材とサステナブル建築への貢献~

左官工事が担う「環境への配慮」について深掘りします。
近年、地球温暖化やエネルギー資源の枯渇が問題視される中、建築分野でも「サステナブル(持続可能)」がキーワードとなっています。その中で、自然素材を使った左官工事が再び注目されているのをご存知でしょうか?

左官は、古くから日本の住まいに欠かせない伝統工法でありながら、実は現代のエコ建築にも相性が良いという、非常に価値の高い技術です。


1. 漆喰や珪藻土の「呼吸する壁」の効果

 

漆喰(しっくい)や珪藻土は、調湿性・断熱性に優れた天然素材です。
これらの素材で仕上げた壁は「呼吸する壁」とも言われ、以下のような機能があります。

  • 湿度調整:室内がジメジメすると水分を吸収し、乾燥すると放出。1年中快適な湿度に保ちます。

  • 消臭・空気浄化効果:ホルムアルデヒドなどの有害物質を吸着・分解し、室内の空気をきれいにしてくれます。

  • カビや結露を防ぐ:呼吸する壁はカビの原因となる結露を防ぎ、アレルギー対策にも効果的です。

エアコンや加湿器に頼りすぎず、自然の力で快適な空間を作る。まさに「人にも地球にもやさしい壁」なのです。


2. 環境負荷の少ない工法としての価値

 

左官工事に使われる自然素材の多くは、土・石灰・砂など、地球から得られる天然の資源。そのため、製造や施工の過程でも環境にかかる負荷が少ないのが特徴です。

  • 製造時のCO₂排出が少ない
    一般的な建材と比べて、左官材料は加工工程がシンプルでエネルギー消費が抑えられます。

  • 再利用・再生が可能
    漆喰や土壁は廃材になっても自然に還る素材が多く、処分の際も環境負荷が小さいのがメリットです。

  • 長持ちしやすい壁
    しっかり手入れすれば、何十年と使えるのも左官壁の魅力。廃材を出さず、長く使うことはサステナブルな建築の基本でもあります。


3. エコ住宅や古民家再生での需要の高まり

 

近年、以下のようなシーンで左官工事が再評価されています。

  • 自然派・エコ住宅の内装
    健康志向の高いご家庭や子育て世代から、アレルギー対策や自然素材の安心感が評価され、採用が増えています。

  • 古民家再生・町家リノベーション
    土壁や漆喰の技術は、日本の伝統建築との相性が抜群。古民家を現代的に再生する際にも欠かせない工法です。

  • 宿泊施設・店舗での演出
    自然素材の壁は、温かみや落ち着きを感じさせるデザイン性も魅力。旅館やカフェ、エコ志向のショップでも多く活用されています。


■ まとめ

 

左官工事は、自然素材の魅力と環境配慮を両立した技術です。
建築業界でも環境対応が必須となる中、サステナブルな工法として、これからの社会でますます求められていくでしょう。

  • 調湿・消臭など自然の力で室内環境を整える「呼吸する壁」

  • 製造から廃棄まで環境負荷が少ない、地球に優しい建材

  • 古民家再生から現代のエコ住宅まで、活用の幅が広い

次回もどうぞお楽しみに!

 

 

 

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