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皆さんこんにちは!
有限会社藤田左官、更新担当の中西です。
【第3シリーズ】左官工事で使われる道具と材料
テーマ:職人を支えるアイテムの種類と特徴
今回は、現場で職人さんたちが日々使っている道具と材料にスポットを当ててご紹介します!
左官工事というと「壁を塗る職人さん」というイメージがあるかと思いますが、実際には非常に繊細で奥深い技術の世界。
その技術を支えているのが、数々の専用道具と、用途に応じた多種多様な材料たちなんです。
道具の使い方ひとつで仕上がりがまったく変わる世界だからこそ、職人たちはそれぞれの道具に強いこだわりを持っています。
■ 左官工事で使われる主要な道具
(1) コテ(鏝)
左官職人にとって、**コテは“相棒”**とも言える存在。壁や床に塗材を伸ばす、なじませる、模様をつける…すべての工程に関わる大事な道具です。
ステンレスコテ:ツルツルとした滑らかな仕上がりを出すときに使います。特に最終仕上げに活躍し、微妙な手の力加減でツヤ感が決まります。
木コテ:漆喰や土壁など、伝統的な素材との相性が抜群。表面を柔らかく、呼吸するような質感に仕上げられます。
ゴムコテ:柔らかい素材でできているため、表面に傷をつけずに優しくなじませたいときや、細かい模様を入れる際に便利です。
このほかにも、押さえコテ、面引きコテ、角コテ、舟コテなど、多種多様な形状のコテがあり、職人さんは用途ごとに使い分けています。
(2) モルタルミキサー
「均一に混ぜる」ことは仕上がりの品質を左右する大切な作業です。
そこで活躍するのがモルタルミキサー。
セメントや砂、水、添加剤を効率よく混ぜて、ムラのない均質な左官材をつくるために欠かせない機械です。
人力ではどうしても偏りが出るため、ミキサーは現場の頼れる助っ人です。
(3) スポンジ・刷毛・ローラー
細かな仕上げには、こういった小道具が大活躍。
スポンジ:優しく水を含ませて、表面をなだらかに整えるために使用します。微細な調整に向いています。
刷毛(はけ):仕上げに模様をつけたり、余分な粉を払ったり、ナチュラルな質感を出したいときに役立ちます。
ローラー:広い面を一気に仕上げる際や、均一な模様づけをしたいときに活用されます。
■ 使用される代表的な材料とその特徴
(1) 漆喰(しっくい)
石灰を主成分とした自然素材で、抗菌・防カビ・調湿効果に優れています。
白く明るい風合いが特徴で、古くは城壁や蔵、現代では高級住宅にも用いられる、まさに日本の伝統素材。
環境にも優しく、最近はエコ志向の住宅でも注目を集めています。
(2) モルタル
セメント、砂、水を混ぜたもっとも汎用的な左官材。
下地から仕上げまで幅広く使える優等生で、外壁や床、ブロックの目地などにも使用されます。
耐久性も高く、コストパフォーマンスに優れているのが魅力です。
(3) 珪藻土(けいそうど)
植物プランクトンの化石からできた天然素材で、優れた調湿・脱臭機能を持っています。
室内の湿度を快適に保ち、空気環境の改善に貢献します。
色味や質感のバリエーションも豊富で、自然派のデザインにぴったりです。
(4) 土壁
土とわら、水などを混ぜて作る伝統的な素材で、素朴で温かみのある表情が魅力。
手間はかかりますが、そのぶん味わい深く、呼吸するような質感と湿度調整力に優れています。
日本家屋の「癒し」の源です。
次回予告
次回は【第4シリーズ】「左官工事の魅力と多様なデザイン」!
伝統とモダンが融合する左官のデザイン性と、空間に与える影響についてご紹介します。
次回もお楽しみに!
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